令和7年度北海道大学入学式ー2592人の学生が「北大生」に名を連ねる

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入学者宣誓を行う総代の本岡典雅(てんが)さん(総合入試理系)

4日、札幌コンベンションセンター(白石区)で北海道大学の入学式が行われ、2592人の新入生が新たな学生生活をスタートさせた。

北大学務部入試課によれば、令和7年度4月入学者のうち北海道内の高校を出身とする者は29.6%で、初めて3割を割った。また入学者に占める女性の割合は29.6%で、3年連続での上昇となっている。

宝金清博総長は告辞で、「学部入学後の数年間は、広い知識や学びを自ら獲得してください。ただし、皆さん自身に自ら学ぶ意欲がない限り、その機会を逸することになります」と発言。その上で北海道外からの入学者が多いことや、4月から親元を離れる学生の心境に触れ、北大での数年間を「人生最良の時」「人生における『最高の時代』」にするようエールを送った。

また総代の本岡典雅(てんが)さん(総合入試理系)は、AIが発達する現代は(人間が)「主体的に行動し、やるべきことを探す能力が求められる時代」と指摘。「大学に入学したことのみに満足することなく、入学後も大志を抱いて、常に新たな知識と可能性を追求する」と締めた。

式典開始前には、北海道大学交響楽団が「SF交響ファンタジー第1番」を演奏した。これに関連して総長告辞では、北大卒業生の伊福部昭氏が作曲した同曲について言及された。総長は同曲が「アイヌの文化や北海道の自然の影響」を受けており、「力強さの中に、自然に対する畏敬」を感じると述べた。

その他にも、北海道大学応援團による「永遠の幸(とこしえのさち)」演舞、北海道大学合唱団による「I’ve been working on the railroad」などが披露された。
総合教育部に所属した約2600名の1年生は、今後1年間にわたり専門課程を見据えた全学教育に臨む。同カリキュラムは本日8日から始まっている。

入学者へのインタビューは後日公開予定です。

(取材・撮影:古谷、小田 執筆:古谷)