北海道大学白菊会「感謝の解剖」からつながるもの
献体の「これから」
渡辺特任教授は、「これまでは、国民の医療への安心安全という意味で、医学部・歯学部の学生教育としての解剖というものがあった。昨今はそれだけでなく医師・歯科医師のトレーニングや、新たな手術法の開発などにも献体を使った取り組みが始まっていて、献体の重要性がより一層増している。献体という取り組みがあるということを、多くの人に知ってもらいたい」とメッセージを送った。
自分の死後、身体を医学のために献体として提供するという人がいるということ。その篤志を汲み、理解し生前の遺志をかなえる家族や遺族がいること。学生に献体を届けるため尽力する人がいること。そして将来医療人となるため、懸命に解剖と向き合う学生。やがては彼らがまた別の命や健康を守るだろう。その「つながり」に思いを馳せてみてほしい。
なお、献体登録に関する情報と、本学白菊会への問い合わせは以下。
北海道大学白菊会 HP https://www.med.hokudai.ac.jp/sch-med/shiragiku.html
北海道大学白菊会事務局(〒060-0815 札幌市北区北 15 条西 7 丁目)
E メール:shomu@med.hokudai.ac.jp
電話番号:011-706-7852(平日 10:15~17:00)
(取材・執筆:品村、撮影:高野)