学生記者VS北大入試、代表が現代文に大苦戦…?【2024年度国語第1問】
第1問(2)
さて、それでは早速出題された「新世紀ゾンビ論」を読んでいきたいと思います(漢字の問題はノーミスでした、さすがにカット)。題名を見て「哲学的ゾンビ」がパッと頭に浮かんだ僕はなんだか仕上がっちゃってますね、素直にやろっと(多分普通にゾンビの話です)。読んで解いた後に解答を示す、という形でどうでしょう。
2ページの文章1〜6行目、集中が切れた後にドッと疲れが出てイヤなんだってイントロからの滑り出しです。かくいう僕もこの原稿を書き終わったら「不快感」を覚えるんじゃないんでしょうか。書くのが嫌いなわけじゃないけど、スイッチが入ってダダダって書いた後にぶっ倒れる未来が見えるから原稿の1文字目がいつまでたっても埋まらない。
脱線した話はさておき(つべこべ言わずにどんどん書きます)、文章のキリがいいのでここまでで言いたいことをまとめていきますか。僕らが何かに集中(没入)する時僕らは僕らの肩とか腰とか目のことは意識してない=ゲームのキャラなり映画のキャラなりが画面の中で動かす手や足が僕らの「身体」になっている、ってことですね(おそらく「原稿ガンガン書いててイケてる僕」のイメージはギリギリ僕の「身体」になりません、「情報化時代」の後にゾンビが流行している背景としての「身体と自己が電子化され」る話ですから)。だからこそ、ゲームの戦士のこらない肩を「自分の身体」にして戦った時間が終わった後に集中が切れて一瞬にしてバッキバキな肩が「自分の身体」になるとグテッとくるわけです(=「不快感」)。ゲームに集中してる時の僕の「身体」はゲームのキャラだけど、ゲームの時間が終わった時の僕の「身体」はバッキバキな肩やショボショボになった目になる。この対比は、つかみたいところ。
さて、傍線部がきたから設問でも見ますか。電子化された「もうひとつの身体」は「何に対して」もう1つなのか、という問題です。電子化された身体ってのは戦士のこらない肩のことですから、これと対になるのはバッキバキな肩ですね。ザックリ言うと「バッキバキな肩」って答えればいいわけですが、もうちょっと丁寧に答えるために傍線部自体と後ろも読んでいきましょう。