北大入試、令和6年度一般選抜志願者数が確定 3年連続で9000人以上が出願
25・26日と3月12日に行われる本学の一般選抜前期日程・後期日程の出願が2日に締め切られ、定員2369人に対し9482人が出願したことが分かった。前期日程・後期日程ともに前年の志願者数をやや下回ったが、3年連続で9000人台を記録した。
前期日程では、5196人(前年比98%)が出願し、全体の平均倍率は前年度の2.8倍をやや下回る2.7倍となった。前年の総合理系の移行先の一つである工学部情報エレクトロニクス学科の定員増(180人→230人)に伴い、総合理系の募集人数が増加したため、若干の志願者増が見込まれていたが、実際に前年度の志願者を63人上回る2654人(前年比102%)が志願した。また、医学部保健学科作業療法学専攻は志願者数が30人(前年比40%)と大幅に志願者が減少した一方で、同学科放射線技術科学専攻は志願者数が119人(前年比144%)と大幅に増加し、同学科内でも大きな差が出る結果となった。
後期日程では、平均倍率が10倍を上回った昨年度に対し、今年度は9.8倍となり、志願者数は4286人(前年比95%)と全体的にやや志願者数が減少した。しかし、3517人に落ち込んだ2021年度から一転し3年連続で4000人台を記録しており、本学の昨今の後期入試の人気の高さは衰えていないといえるだろう。昨年度文系学部の最高倍率(13.0倍)であった教育学部は、昨年の反動もあってか志願者数は79人(前年比60%)に落ち込み、今年度の文系学部の最低倍率(7.9倍)となった。また、昨年度後期日程の最高倍率(32.3倍)であった理学部物理学科は今年度も最高倍率(27.0倍)となり、3人の定員に対して81人が出願した。
全体の出願者数は9482人(前年比97%)と、若干の減少が見られた。来年度に学習指導要領改訂の影響を受けて科目や出題範囲が大幅に変更されることから安全志向が強まり、出願をためらった層もいると考えられる。しかし、総合入試の制度の存在や、国立大学の中では比較的後期日程の実施学部・学科や定員が多いことなどから、課程の変更が志願者数の大幅な減少には繋がらなかったようだ。
志願者数の詳細:https://www.hokudai.ac.jp/admission/R6application_status020518.pdf
(執筆:赤松)