【プロ野球】西武ライオンズに入団予定の宮澤さんが北大へ凱旋 抱負など語る
10月26日のプロ野球ドラフト会議で埼玉西武ライオンズから5位指名を受けた宮澤太成(たいせい)さん(法学部4年)が、17日に本学で会見した。
本学の学生では史上初となるプロ入りを果たした右腕が、喜びを語った。指名を受けた瞬間には「びっくりした」と話す宮澤さんは、14日に仮契約を交わし「ようやく実感がわいてきた」という。会見に同席した宝金清博総長も「今回の指名は、全人教育を掲げる北大としても大変うれしい」と祝福した。
宮澤さんは、長野県出身の24歳。学部での勉強と両立させながら自主的な努力を積み重ね、野球部に在籍していた4年間でストレートの球速を11キロメートル伸ばした。学部での単位取得を終えた今年には、独立リーグである四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスへ入団することに。当初は登板機会に恵まれなかったが、NPBで速球を武器に活躍するオリックスの宇田川優希投手やソフトバンクの藤井皓哉投手などを参考に落差の大きいフォークを習得。球速を最速155キロまで伸ばした力のあるストレートと織り交ぜることで成績を伸ばし、今回のドラフト指名へつながった。
今後の目標について、宮澤さんは「『勝ちパターン』として、試合終盤の救援を安心して1イニング任せてもらえる投手になりたい」と語り、「自分で考えて努力できる北大の環境は実はとても恵まれているので、これからも頑張ってほしい」と学生たちにもエールを送った。
(取材・撮影・執筆:田村)
2023/11/22 2:09追記:本学広報課提供の写真を追加しました。