12月9日に第50回定期演奏会開催 北大連合吹奏楽団が飛躍の年を締めくくる

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北海道大学連合吹奏楽団は、12月9日(土)に50回目の節目となる定期演奏会を「札幌コンサートホールKitara」で開催する。コンクールで初めて全道大会に出場するなど飛躍の一年となった2023年を締めくくる。作曲家、福島弘和さんに委嘱した作品の演奏にも注目が集まる。

(提供:北海道大学連合吹奏楽団)

連合吹奏楽団は本学公認サークルだが、藤女子大学など近隣大学の学生も参加し、約100名で活動しているという。コンクールのほか年3回コンサートを開催している。代表の藤原拓真さん(工学部3年)は「厳しい目標設定はせず、楽しんで吹奏楽を演奏することに目標を置いている」と団の特徴を述べる。

楽しむことを第一にしながらも、技術は確実に高まっている。今年度の全日本吹奏楽コンクール札幌地区大会職場・一般の部では金賞を受賞。さらに、団としては初めての全道大会出場を果たした。指揮をした河面華凜さん(札幌大谷大学芸術学部音楽科3年)は、コンクールに向けての練習について「学校も学んでいることも違う人たちが集まって一緒に音楽を奏でることは簡単なことではなかったが、メンバーが一つになって練習に取り組んだ」と振り返る。「1からサウンドを見つめ直し、基礎を徹底したことが全道大会出場の要因の一つではないか。他の団体には出せないエネルギッシュな面と丁寧な音楽づくりに励んだ」。全道大会では銀賞で、惜しくも金賞には届かなかった。それでも「自分にとって貴重な時間になった。素晴らしいメンバーと全道大会の舞台に立てたことがとても幸せだった」という。

「コンクールには終わりはあるが、音楽には終わりがない」(河面さん)の言葉通り、全道大会終了直後から積極的に活動を行ってきた。9月にはオータムコンサートや北海道大学交響楽団との合同コンサート(有志の参加)、さらに10月にはトロンボーン・ユーフォニアムやサクソフォンのパートごとの演奏会も開催した(来年3月には打楽器パートの演奏会が開催予定)。

そして、今年を締めくくるのが12月9日に行われる定期演奏会だ。国内でも有数の音楽ホールとされる「札幌コンサートホールKitara」大ホールで迫力の演奏を披露する。注目は、50回の節目を記念した作品『エルムの森へ』。作曲は『ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~』などの作品で知られる福島弘和さんが行った。この曲について河面さんは、「情景が浮かび上がり、聴衆を魅了する素晴らしい作品。北海道大学連合吹奏楽団の強みを充分に活かすことができて、音楽を1から創り上げるやりがいを感じることもできる」と語る。

「自分たちの演奏に満足せず、もっと聴いてくださる方々の心に残る演奏を目指して頑張りたい」(藤原さん)と練習を重ねている北大連合吹奏楽団。1年間の努力の成果を披露する定期演奏会に期待が高まる。

※北海道大学連合吹奏楽団 第50回定期演奏会 

 開演:18:00(開場:17:00) 開場:「札幌コンサートホール Kitara」 大ホール

 入場料:800円(前売り・当日券共通)

 演奏曲:第50回定期演奏会記念委嘱作品「エルムの森へ」

     「オリエント急行」「スター・ウォーズ・コンサート・セレクション」 他

 団HP:https://hokudaibrass.wixsite.com/wind

 問い合わせ: hokudaiwind@gmail.com(Instagram、X(旧Twitter)も運用している)

(提供:北海道大学連合吹奏楽団)

(取材・執筆:浜出)

※記事内容を一部訂正しました(2023/11/12 23:20)