5年ぶり制限なしの金葉祭、多くの人でにぎわう

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10月28・29日、第12回北大金葉祭が開催され、多くの人でにぎわった。制限のない形での開催は2018年以来5年ぶり。

開催地の北13条門からメインストリートまでのイチョウ並木は、ほとんどが黄色に染まっていた。両日とも天気が大きく崩れることはなく、午前中から多くの人が北大の黄葉を楽しんだ。

目玉企画であるライトアップの時間帯には金葉祭実行委員も「驚いた」と話すほど混雑。特に点灯の瞬間は、スマートフォンを構えて木々を見上げる来場者で道路が埋めつくされた。ライトが点くと歓声があがり、幻想的な景観を楽しむ様子が見られた。

ライトアップの瞬間、カメラを構える来場者(10月29日)

ライトアップのほかにも多くの企画が行われた。焼きそばや焼き芋などの食品販売が昨年に続き人気を集めたほか、ストリートピアノや「キャンドルナイト」などの新企画にも多くの人が足を止めていた。同じく新企画として販売した金葉祭グッズは、完売したという。さらにダンスや音楽、よさこいなどのパフォーマンスも行われ、訪れた人を楽しませた。

軽音楽の演奏などが行われたステージ(10月29日)
食品販売のテントには一時長蛇の列ができていた(10月28日)
「キャンドルナイト」(10月28日)

札幌市の加藤郁理さんは、金葉祭をテレビで知って家族と一緒に訪れたという。「すごくきれいだ。子供が自然を身近に感じられるし、様々な企画があったりするのも良い」と話していた。

実行委員会代表の芳賀みの里さん(文学部2年)は、「楽しそうに写真を撮る人や各企画のテントで思い思いの時間を過ごす人を実際に見て、これまでの準備が報われた思いだ。来場者の秋を彩る思い出となっていれば嬉しい」と今回の祭りを振り返る。

来年の開催については「今年度の開催で得た気づきを継承し、多くの人に地域資源としての北大イチョウ並木を楽しんでもらえるよう頑張りたい」としている。

※追記(2023/11/6 16:30):第12回金葉祭の来場者は約6万人だった(実行委員会発表)。

(取材・執筆・写真:浜出)