サークル寄稿企画 北大サークルラボ【第6回】 心理学のおもしろ研究を紹介 北大心理ゼミ
みなさん、こんにちは!北大心理ゼミは、北大初の授業系サークルです。部員(受講者)数は86人で、3週に1回心理学の”役に立つ”おもしろ研究を紹介する授業を受けられます。といってもなかなかイメージがつかみにくいかと思うので、今回は過去の北大心理ゼミで行われた授業のうち、「メンヘラの心理学〜悲劇のヒロインを演じる人たち」という授業の一部分をご紹介しようかと思います。
「メンヘラ」という言葉を聞いたことはあっても意味はよく知らない、という方も多いでしょう。一般的には「メンタルヘルスが良くない人」というものを表しており、うつ病、統合失調症、ナルシストやサイコパスなど、メンヘラと一口に言っても様々な種類がいるようです。今回は、そんな数あるメンヘラの中でも、自分を悲劇の主人公であるかのようにアピールして注目を得ようとする「ドラマ欲求」というタイプについて解説しましょう。
2020年にオクラホマ大学が行った研究によると、ドラマ欲求が高い人の特徴は大きく分けて3つです。
①無意識に他人を操ろうとする
ドラマ欲求が高いと、ケガを大袈裟にアピールしたり、ケンカを誇張して自分がかわいそうであることを必死に伝えることで”同情”を誘い、相手に心配してもらおうとします。そうすることで相手の優しさを利用し、上手く操ろうとする傾向があるそうです。
②思ったことをすぐ口に出す
ドラマ欲求の高い人は一般的に協調性が低いため、思ったことをついそのまま言ってしまうことが多いようです。
③被害者意識が強い
なんだかちょっと嫌になってきますが、続けます。
ドラマ欲求が高い人は自己認知が歪んでおり、自分の受けた被害の全てを他人のせいにする考え方が染み付いています。そのため、トラブルが起こるたびに自分の被害をアピールし、自分が苦しんでいることを必死に周囲に伝えようとしてきます。
「こんな人、ホントにいるか?」と思った方もいるかもしれません。しかし、こうしたドラマ欲求の高い人は一見そうは見えないもので、関係を深めると次第にこうした性格が表れてくるようです。
いかがでしたか?もっと聞きたい、気になる、と思った方はぜひ北大心理ゼミの公式X(旧ツイッター)にアクセスしてみてください。たくさんの活動写真や最新の活動予定を発信しています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(執筆:実用心理ゼミ代表・加藤翔大、構成:田村(北大新聞))