第65回北大祭、6月2~4日に対面実施 入場・飲食の制限緩和
第65回北大祭が6月2〜4日に開催される。今年は2年目の対面開催となるが、本学のBCP廃止などに伴い、制限が緩和される予定だ。運営を行う全学実行委員会に、今年の北大祭について話を聞いた。
「MOBILIS」テーマに対面実施
北大祭は毎年6月に開催される本学最大の祭。期間中は本学の学生が中心となって実施する9つの祭(楡陵祭、International Food Festival、農学祭、工学祭、理学祭、医学展、獣医学祭、薬学祭、文系祭)をはじめとした様々なイベントが本学札幌キャンパスで同時に開催される。
新型コロナウイルス感染症の影響で、2020・21年はそれぞれ中止・オンライン開催となったが、昨年、3年ぶりに対面での開催が復活した。今年も6月2〜4日に対面開催が予定されている。
第65回となる今年のテーマはラテン語で変化を表す「MOBILIS」(モビリス)。変化の著しい今の時代に合わせ、北大祭もさらなる楽しさを求めて「変化」していきたいという思いが込められている。
事前予約なしで入場可能に、飲食の制限も緩和
昨年は感染対策のため事前予約制の実施や食べ歩き禁止などの制限を行っていたが、今年は本学のBCP廃止などに伴い制限が緩和される。
今年は昨年と異なり、予約なしで自由に模擬店や各種企画を楽しむことができる。また、構内への最大入場者数を引き上げた。同時入場者数が上限に達した場合は、入場門を閉鎖して入場制限などを行うという。
昨年は食べ歩きを禁止し、飲食を会場内に設置したイートインスペース内に限定したが、今年は食事場所に関する規制を行わない。会場内のイートインスペースを減らした分、模擬店の数が増える。現在、170店舗近い模擬店の出店が予定されているという。
実行委員長の髙橋さん 「非日常を楽しんで」
実行委員長の髙橋快士さん(文学部2年)に祭への思いなどを聞いた。
――北大祭への思いを教えてください。
昨年は対面開催が実現したものの、新型コロナウイルスによる様々な制約に苦しめられました。今年の北大祭は「コロナから解放された祭」にしたいと思っています。
規制緩和に伴って祭に参加する団体が増え、当日の来場者も大きく増えることが予想されます。こうした転換期の中で、北大祭を社会の情勢に合わせて変えていくのはとても難しかったと感じています。
また、北大祭は私が思っている以上に多くの方々の支えで成り立っていることを実感しました。支えてくれた方々が「北大祭をやってよかった」と思えるような祭にしたいと強く思っています。
――新企画や力を入れている企画を教えてください。
今年は国際政治学者の小泉悠氏を招いて、ロシア・ウクライナ情勢に関する講演会を行っていただきます。他にも、個性豊かな北大生がそれぞれの興味ある分野についてパネル発表を行う「パネルプレゼンテーションQ博 〜北大生の学び〜」や、スタッフや来場者がじゃんけんやクイズ大会などで戦う「FIGHT AREA」などの新イベントがあります。
力を入れているのは「ELM STAGE FESTIVAL」です。高等教育推進機構付近に2つの特設ステージを設置し、音楽ライブやダンスなど様々なパフォーマンスを行います。また、お化け屋敷や宝金総長と北大生との対談企画もおすすめです。
――来場者の方へメッセージはありますか。
北大祭の魅力は、北海道大学という雄大な土地にたくさんの模擬店が並び、いつもの大学とは違った異空間が楽しめることだと思います。また、各祭の展示や公開講義など研究発表の場でもあります。北大祭が提供する「非日常」をお楽しみください。
第65回北大祭
開催日時:
6月2日(金)午後0時~午後9時
6月3日(土)午前9時~午後9時
6月4日(日)午前9時~午後5時
※祭の詳細や各企画については北大祭公式サイト(https://hokudaisai.com/ )をご覧ください。
(取材・記事執筆:佐藤)