【受験特集:どんな道でも、道は道】 第3回(5) 勉強だけがすべてじゃないけど、受験勉強するといい 黒川滉太さん(文学部2年)

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最後に、黒川さんは受験においてより上位の大学を目指す意義について語った。夢を叶えるために勉強しろ、などといった議論も一般にはみられるが、黒川さんの意見はむしろ逆だ。夢がない人こそ受験勉強するといい、と黒川さんは語る。
「大学を変えただけで自分も変わるなんてことはなくて、結局は自分でどう動くか。でも、前の大学に比べたら北大にはアクティブな人がかなり多い。授業で手が上がる数とか、明らかに違う」
「なんか『普通』の枠から外れたすごい人って、きっとええ大学に行くほどおると思う。確かに、夢がある人はその夢を叶えるために精一杯やればいい。でも、将来何するか迷ってる人が夢を見つけようと思ったらすごい人と出会うチャンスがあるといいし、持った夢を叶えるためにはできることも増やしておく必要がある。だから、夢がなければ、受験勉強をちゃんとやるといい。最後は自分から動くことが全てだけど、最初からみんなが一人で動けるわけじゃないもんな」
でも最後は自分の努力や、と黒川さんは最後に念を押した。

就職したい企業のイメージも持てるようになった、とも語った黒川さんは、新たな大学で夢を見つけたようだ。夢がない人こそ、たくさんの人と出会い可能性を広げるために受験勉強をするといい。そう語る黒川さんの目は、見下ろした新幹線ではなく見上げる明日へと向けられていた。

注1:北大サマーインスティテュート(Hokudai Summer Institute)…本学が夏タームに主催する、日本最大級のサマースクール。様々な分野の集中講義が開催され(使用言語は原則的に英語)、学外からも多数の留学生などが参加する。

注2:国際インターンシップ…本学が主催する、短期間のインターンシップ。海外に拠点をおく様々な企業に派遣された学生が、海外での勤務を体験する。

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