北大、地域水産業共創センターを新設 11月にキックオフイベント

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本学は10月1日、地域水産業共創センターを函館キャンパスに設置した。配属されている教職員は、2022年10月19日現在で専任教授1人、特定専門職員2人、事務補助職員2人と本学URAステーションの職員1人。今後は、産官学が関わるプロジェクトを進める際に調整役を担う産学連携コーディネーター1~2人も配属される見込み。

福田覚専任教授(左)と都木靖彰センター長(右)による看板設置(4日、本学函館キャンパス事務部提供)
 

同センターでは、産官学金が連携して函館地域に新しい水産業を作り出すことで、「若者が住みたくなるまちづくり」などを進める。現在は、市内にある研究機関・教育機関・関連企業(本学・函館高等専門学校・函館商工会議所など)と連携し、内閣府が函館市に交付する地方大学・地域産業創生交付金による、「函館マリカルチャープロジェクト」 に取り組んでいる。

同プロジェクトでは、キングサーモンとマコンブを組み合わせた養殖の研究開発が進められている。キングサーモンの養殖時に排出される分の二酸化炭素をマコンブが吸収するなどして、地域全体の二酸化炭素の排出実質ゼロを目指す。今後はこれらの養殖業を担う人材育成プログラムも始まる予定だ。

キングサーモンの完全養殖の概要 (函館マリカルチャープロジェクトのホームページから転載)

11月3日にはキックオフイベントがフォーポイントバイシェラトン函館(函館市若松町)で開催される予定。イベントのテーマは「大学が地域のためにできること、地域が大学に期待すること」で、本学の宝金清博総長や内田勝久教授(宮崎大・農学部)、内閣府担当者らが登壇する。