男女ともに優勝 慣れない形式にも対応力見せる 北大柔道部
北海道大学柔道部は7月2・3日に宮城県武道館で行われた第71回全国七大学柔道優勝大会に出場し、男女ともに優勝した。
3年ぶりの七大戦、独特の形式に戸惑いも
試合は勝った選手が残り次の相手と戦う抜き勝負の方式で、引き分けの場合は両チームの選手が敗退する。チームで勝利するためには、勝ちを狙う選手だけでなく引き分けに持ち込み相手方の主力選手を敗退させる選手も重要だ。
今回は3年ぶりの大会だったため七大戦の経験者が少なく、抜き勝負の雰囲気をつかみにくかったという。北川大樹(ひろき)主将(歯学部3年)は「前日にも3・4年生で試合の流れについて話し合っていた」と話す。
男子は綿密な戦略が勝因に
男子戦は15人のチームでトーナメント戦の形式で行われた。予選では11人で出場した名古屋大に大差で勝利。準決勝でも九州大との接戦を石田舜也(しゅんや)選手(医学部4年)の二人抜きで制し、勝利した。
東北大との決勝戦では、直前2試合で9勝した相手選手を澤田啓太選手(工学部4年)が引き分けに持ち込み、0勝に抑えた。北川主将はその一戦で「勝利を確信した」という。
その後の4試合でタイスコアに持ち込まれたものの、四将戦で藤井甚平選手(医学部3年)が勝利し、北大が優勢に。最後は石田選手が敵方の大将を下し優勝した。
石田選手の緻密な予測が的中したことも勝利につながった。北川主将は「相手選手との組み合わせが予測と合っていなかったら、勝敗は分からなかった」と話した。
女子は安定した試合運びで快勝
女子は3人のチーム制。予選の総当たり戦では安定した試合運びで全勝し、決勝へと駒を進めた。京都大との決勝戦では、後藤飛名(ひな)選手(農学部4年)が得意の寝技で相手の中堅を引き分けに抑え、大将戦に。若月凛選手(法学部3年)が相手の大将を下し、接戦を制して優勝を決めた。
北川主将は「男女ともに優勝でき、とてもうれしい」と話した。今後については「主将となって少しプレッシャーも感じるが、100年以上の歴史の中で確立した練習を受け継ぎつつ、新たに体格差の克服に力を入れ、来年も優勝したい」と意気込む。