【第64回北大祭】異国情緒ただようIFF 世界各国の料理に舌つづみ
メインストリート南部で行われたInternational Food Festivalでは、数々の異国の料理が提供された。スパイスのいい香りが漂い、昼頃にはどのお店も行列ができていた。接客をする店員も外国人で、まるでその国を訪れたような感覚を味わえた。
記者は初めに、エジプト料理の店でシャワルマ・サンドイッチを購入した。鶏肉やキャベツなどの具材がトマト風味のソースと絡められ、パン生地に挟まれている。スパイシーだが日本人も食べやすい味で、素材を生かした一品だった。
次にフィリピン料理の店でポークバーベキューを購入した。甘辛い濃い目のたれを塗り、豚串を炭火で焼き上げていく。焼きたてを食べると、炭火で焼かれた豚肉の香りと肉汁が口いっぱいに広がった。食べごたえがあり、1本でも十分満足できる。
最後にウズベキスタン料理の店でサムサを購入した。サムサは玉ねぎの甘さと牛肉のうまみを閉じ込めたあんをパイ生地で包んだ料理だ。熱々のまま食べてみた。かむたびに肉汁が出てきて、玉ねぎのシャキシャキとした食感と合わさり美味しかった。
どの料理も魅力的であり、店ごとにその国らしさが感じられた。また料理提供にも熱がこもっており、一生懸命な姿に感動した。各店舗の人々の自国の食文化に対するアイデンティティと、お互いの文化への尊重を体感できる祭りだった。