【第64回北大祭】ボカロの歌声に合わせて生演奏 ―初音舞踏祭
体育館横特設ステージでは、3日夜、北海道大学ボーカロイド同好会によるライブ演奏「初音舞踏祭2022」が行われた。ステージ中央に半透明のスクリーンを設置し、投影したボーカロイドの歌声に合わせて「チルドレンレコード」、「セカイ」など6曲を生演奏した。ツイッターで告知したこともあって用意していた200席はほとんど満席となり、リズムに合わせて揺れる緑色のペンライトの光で会場は幻想的な雰囲気に包まれた。ライブ後、同会会長の井浦貴之さん(工学部3年)とステージ上で演奏を行った土屋竣資さん(理学部4年)に話を聞いた。
――今年は初めての出場だったんですね。
井浦 今までは北大ダンパという別のステージに出ていたので、ELM STAGE FESTIVALは初めての出場でした。また、例年はスクリーンにボーカロイドを映すだけだったので、バンドの生演奏をしたのも今回が初めてです。
――ステージ上のボーカロイドはどうやって映していたんですか?
井浦 ステージ中央に半透明のシートを張って、プロジェクターで映し出していました。客席から見ると、ボーカロイドが実際に踊っているように見えたかと思います。ボーカロイドの動きは、インターネット上で公開されているモーションとモデルを組み合わせて自分たちで作りました。
――準備で大変だったことは何ですか?
井浦 3年ぶりだったので、動画制作の技術を教えてくれる先輩がいなかったことです。今年はボーカロイドを投影したステージをやりたかったので、動画編集などほとんど一から勉強しました。完成までに半年くらいかかりましたね。
土屋 今回演奏した6曲は動画サイトに投稿されていた原曲をコピーしたもので、オリジナルではありません。ただ、ボーカロイドの歌声は原曲をもとに自分たちのソフトで作り直しました。楽器演奏も動画を参考にして譜面起こしの段階から自分たちで作ったものもあったので、とても時間がかかりました。バンドのメンバー集めや演奏練習も大変でした。
――ライブの感想を教えてください。
井浦 今まで人前で発表する機会がなかったので、実際に自分たちが作ったものでお客さんを盛り上げることができて、めちゃめちゃ感動しました。
土屋 ステージ上では演奏に集中していて、他のことを考える余裕はありませんでした(笑)。あとから「よっしゃー、できたー!」って思いました。