学生生活実態調査、コロナ感染拡大後初の実施 ―新型コロナで4割が収入減少
本学学務部は、2021年11月にアンケート調査を行った「学生生活実態調査」の結果を6月10日に北大のホームページ上で発表した。この調査は、学⽣の⽣活実態や本学への期待・要望などを把握し、学⽣の⽀援体制の充実、⼊学前の学⽣への広報活動への活用を目的として4年に1回行われる。16回目となる今回は新型コロナウイルス感染流行が始まってから初の調査となった。学習や経済の状況・健康状態など学生の実態が明らかになった。
アンケートは2021年11月に調査対象者へメールを送付する方式で行われた。休学者・外国⼈留学⽣・社会⼈学⽣を除く学生の中から、学部生50%、大学院生50%の割合で無作為に選ばれた10498人が対象で、2754人(約26%)から回答を得た。
学生の学習状況について、1日の平均自習時間は学部生は「1〜2時間未満」が31.7%で最も多く、次に「2〜3時間未満」が26.1%、「1時間未満」が16.3%。大学院生は「6〜8時間未満」が22.3%で最も多く、次に「4〜6時間未満」、「8〜10時間未満」だった。
また、⼊学後に学習意欲が「⾼まっている」学⽣は、学部⽣が21.1%、⼤学院⽣が30.7%となった。
「新型コロナウイルス感染症による収入の減少」について「はい」を選択した人は学部生・大学院生ともに40%前後だった。一方「新型コロナウイルス感染症による⽀出増加」について「はい」を選択した人は学部生・大学院生ともに約20%。増加した⽀出は「⾷費」「光熱⽔料」「修学費」がそれぞれ40%と多かった。
悩みや不安について「とてもある」「少しある」と答えた学生の合計は、学部⽣が68.8%、⼤学院⽣が71.7%だった。悩みや不安の原因として主に挙げられたのは、学部⽣が「進路・就職」や「学業・成績」、「⼈⽣・⽣き⽅」で、⼤学院⽣が「研究」や「進路・就職」だった。
また「⾃⾝のハラスメント等の被害経験/他⼈のハラスメント等の被害を⾒聞きした経験」についての項目では、大学院生のうち「アカデミック・ハラスメント」を経験した学生が9.2%、見聞きした学生が26.8%となった。