【第64回北大祭】地学展、化石レプリカ製作など体験型企画に重点
理学部棟5号館で開催された地学展では、理学部地球惑星科学科の学生が幅広い専門知識を生かし、化石、天文、岩石・鉱物、気象、火山をテーマに様々な企画を行った。専門分野を分かりやすく伝えるため、展示内容を身近なものに関連付けたり、体験型の企画を増やしたりするなどの工夫を凝らした。
201教室では化石に関する企画が行われた。人気を集めたのは化石のレプリカ製作。紙粘土に化石を押し当てて型をとり、熱したプラスチック粘土を流し込むという簡単な方法のため、小さい子供も楽しむことができた。他にも、北海道で採集されたアンモナイトなどの化石が展示された。
同じく201教室で行われた天文部門では、国立天文台が開発した仮想宇宙空間シミュレーター「Mitaka」を使用し、惑星の運動や皆既日食の様子を大画面に映し出した。教室内には手作りの惑星模型を実際の距離の比に合わせて配置して太陽系を再現。また、5号館玄関前では倍率20倍の望遠鏡を使用して太陽や月の観測実験を行った。
301教室では岩石・鉱物、気象、火山に関するポスターや模型が展示された。また、酸化アルミニウムと酸化クロムの粉末に高圧電流を流してルビーを合成する実験やプラスチック容器を使った火山の模型作りなど体験型の企画も数多く行われた。
代表の中野雄介さん(理学部3年)は「3年ぶりの対面開催で不安もあったが、たくさんの方に来ていただいてよかった。普段私たちは教えられる立場なので、来場者の方に解説をするという経験は貴重で、学べることがたくさんあった」と振り返った。