エルムの杜から旅立ち 卒業生ら4433人 ―卒業式

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2021年度学士学位記授与式(卒業式)が3月24日に本学の第二体育館で行われ、札幌キャンパスの11学部と現代日本学プログラム課程の2258人がエルムの杜(もり)から旅立った。

学位記を受け取る医学部総代(ライブ配信画面からキャプチャ)

本学は新型コロナウイルスの感染防止のため、式を1部と2部に分けて開催。式場への入場を卒業生のみに制限し、保護者らは中継映像で式を見守った。宝金清博総長は告辞で、新型コロナの感染拡大とウクライナ侵攻に言及。「大変難しい時代の入り口に立っている」としたうえで、「北海道大学で培った力を存分に発揮し、この変革の時代に次の平和と繁栄をもたらす担い手となって欲しい」と卒業生らを激励した。また、大学の将来像について「社会の様々な組織や個人とつながりを持ち、社会変革・イノベーションの起点となることを目指している」と語り、「社会との連携の一つとして同窓会を活用してほしい」と呼びかけた。

工学部を卒業した北川未芙(みふ)さんは、よさこいサークルでの活動が楽しかった、と振り返る。卒業後は大学院に進学するといい、「今までは応力の研究をしていたが、研究室が変わり、研究テーマも変わるので楽しみ」と語った。

薬学部を卒業した宮武結実さんは、「研究室に入ってからの2年間があっという間に終わった」と話す。卒業後は大学院に進学するといい、「卒業式に出席して一区切りついた感じがするので、新しい気持ちで取り組もうと考えている。今行っている研究を納得できるところまで完成させたい」と意気込んだ。

文学部を卒業した岡田篤弘さんは、中世史料の研究をしてきたという。「日本史がもともと好きだったので楽しんで研究できた」と話す。卒業後は記者として働くといい、「社会に一石を投じられる記者になりたい」と目標を語った。

同日に行われた修士、専門職学位、博士学位記授与式では修士1471人、専門職65人、博士336人の計1872人に学位記が授与された(水産科学院を除く)。

また函館では、同月25日に学士・修士・博士学位記授与式が行われ、水産学部207人、水産科学院修士88人、同博士8人が函館キャンパスを巣立った。水産科学研究長・木村暢夫教授は「答えのない新たな研究に取り組み、研究をまとめた経験と知識をもとにチャレンジし続けて欲しい」と卒業生を激励。式の最後には、水産学部応援団がパフォーマンスを行い、卒業生にエールを送った。