SDGsがテーマの学生起業コンペ、ハルトプライズ学内大会が開催 「食べられる箸」案が優勝

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優勝時のYummy Choice

国連が後援する世界的な学生ビジネスコンペである、ハルトプライズの学内最終大会が2月19日に行われた。4チームがプレゼンに臨み、「食べられる箸」を開発している「Yummy Choice」が優勝。同チームはアジア太平洋地域の国々の代表者が参加する地区大会に参加する予定だ。

ハルトプライズは世界中の学生起業家を後押しするために行われるコンペだ。SDGs(持続可能な開発目標)に沿ったテーマが毎年設定され、世界中の学生が起業アイデアを競い合うことから「学生のノーベル平和賞」とも称される。今年のテーマは「コロナ禍で失われた雇用を取り戻す」。例年国連本部で開催されている最終コンペの優勝チームには賞金として100万米ドルが贈られる。

食べられる箸

優勝したチームのYummy Choiceは環境学や材料工学、心理学などの様々な専門を持つ学生らで構成され、それぞれの強みを生かして研究・開発を進めている。木材資源を守る方法を考えていた時に割り箸を作るために多くの木材が使われていることを知り、「食べられる箸」の開発のきっかけになった。「食べられる」という発想はアイスクリームのコーンから思いついたという。

メンバーは学内大会で優勝したことを受け、「優勝できてうれしいとともに、賞金として30万円をいただいたので責任も感じる。ゴールではなくこれからがスタートだ」と地区大会への意気込みを語った。

「ドジョウ養殖」や「高齢者支援アプリ」の提案も

同大会で2位になった「FISHIONS」は飼育しやすく、カルシウムやビタミンDといった栄養素が豊富なドジョウに注目し、養殖方法を開発しているという。また3位の「G-OLD」はユニバーサルデザインの考えに基づいた、高齢者でも使いやすい地図アプリについて発表した。