北大、教員2人を懲戒処分 10日間の出勤停止 「法令等の遵守」などに抵触
本学は教授・准教授の2人を懲戒処分にしたとして、11月12・17日付で発表した。いずれも10日間の出勤停止を命じられた。
1人目の教授は、指導学生に対し不必要な身体的な接触を行い、業務上不適切な頻度で連絡するなどした。本学はこれに対し、「国立大学法人北海道大学職員就業規則」の「法令等の遵守(第28条)」および「信用失墜行為の禁止(第29条)」、また「ハラスメントの防止(第32条)」に違反しているとした。
2人目の准教授は、無差別に大量のメールを、内容が業務に直接関係のない人を含めて送信。個人のツイッターには非公開の書類をアップロードしたほか、本学関係者の所属や氏名が推察できるような内容を投稿していた。ウェブ会議を妨害したり、チャット機能で他教員の誹謗中傷を繰り返したりするなどの行為も行っていた。同就業規則に定める「法令等の遵守」への違反とみなされた。
2人は、同就業規則に従って10日間の出勤停止を命じられた。プライバシー保護の観点から、本学は行為の詳細や被害者に関する情報は公表しないとしている。
本学では、在籍中の学生と職員を対象にハラスメント相談室を設置。ハラスメント等に関する専門的な知見を有する専門相談員が駐在し、相談内容は許可なしに第三者に口外されない。現在は新型コロナ感染対策として原則メールや電話、オンラインでの遠隔相談を受け付けている。平日10から17時。メールまたは電話での事前の予約が必要だ。