【どうする? キャリア(就職特集)・企業インタビュー】イメージにとらわれず、北海道”全体”に想いを馳せてほしい-セコマ 人事部課長 本多一平さん(本学文学部2002年卒業)

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本多一平さん

――セコマへの就職を希望する学生の印象を教えてください

北海道で地域に貢献したいという人が多数、受験しています。食品を扱う会社なので、農学部や水産学部出身の学生が多い印象です。また北海道の学生が就職志望者の8~9割ほどを占めていて、道外出身の志望者も増えています。茨城県と埼玉県に100店舗弱展開していたり、マスメディアに盛んに取り上げられたりしていることもあり、道外の方でもセイコーマートに接する機会が多いからだと思います。

――採用したい学生像はありますか?

セコマグループは2つの点を重視して採用したいと思っています。「失敗を恐れず自ら学び、考え、行動できる人」と「企業目的に共感し、北海道の人々や会社に誠実に向き合う人」です。

やはり2つ目にも上げたように、北海道に愛着のある人を採用したいと考えています。ただ、ここでいう北海道とは単に雪が多く、海産物がおいしいなどの一般的なイメージ通りのものではありません。例えば札幌などの人口の多い都市以外にも、小さい町や離島など人口が少ないエリアが多くあり、そこには地域の経済があります。北海道”全体”にしっかり想いを馳せられるような人を採用したいです。

――選考過程で見たいポイントはありますか?

セコマグループの職種の幅は、スーパーバイザー(経営指導)・商品開発・バイヤー・デザイン・マーケティングなどとても広いです。そのため、就活生には実際にどのような仕事なのかよく調べてもらいたいです。またマーケティングやスーパーバイザーと聞くと、世の中の一般的なイメージで格好いいと感じる学生も多いのですが、実際入社してやることは必ずしも格好いいものばかりではありません。選考ではこのような実態に即した情報を得て、理解しているかどうかという点を非常に重要視しています。

――学生のうちに身に付けておくとよい能力、知識、資格などはありますか?

入社してからでも知識は身に付くので、学生時代は自分の専門としている学問を深く学んでほしいです。また課外活動に積極的に取り組むのもよいと思います。社会に出て遭遇する問題は必ずしも正解のあるものばかりではないので、それらの活動を通して「問題解決の能力」を身に付けられれば良いと思います。

――今の学生に足りないと思われる点はありますか?

すぐに答えを求めてしまうのではなく、じっくり物事に向き合う姿勢を大切にしてほしいです。自分の言葉でアウトプットする力もつけてもらいたいです。

――採用担当として心掛けていることはありますか?

就活の面接となると多くの学生は緊張してしまい、本来の個性や良さが出しづらくなってしまうということもあるので、できるだけ学生の良い面を見つけようとしています。また多くの学生は自分をきちんと見せるため就活モードで面接に臨みますが、個性をもっと出しても良いと思います。

――コロナ禍の就活生の印象を教えてください

以前でしたら大手企業に就活生が集中する状態でしたが、最近はコロナ禍の影響で、ネットで自ら調べ、周りに流されずに自分で考える時間が増えたためか、中小の企業にも関心を持つ学生が増えたように感じます。一方、入社先が自分に合わなくても転職すればいいと考えている学生も増えた気がします。ただ、これはコロナ禍というよりは転職市場が近年活性化しているからでしょう。しかし私個人としては、会社の面白さは数年働いただけでは中々分からないので、長く働きたいと思う企業を志望するのがよいと思います。

――就活生へメッセージがありましたら教えてください

北大の学生は本州の人が多いので、北海道を出て関東や関西の大企業に就職する人が大半です。しかしセコマグループは規模が大きすぎないので、一人一人の責任や仕事の幅が大きい分、仕事のやりがいや達成感を実感しやすいと思います。