エルムの杜から旅立ち 卒業生ら 4554人
2020年度学士学位記授与式(卒業式)が3月25日、本学のフロンティア応用科学研究棟と函館キャンパスを同時映像中継し行われた。12学部と現代日本学プログラム課程の2552人がエルムの杜(もり)から旅立った。
本学は新型コロナウイルスの感染防止のため、式場への入場を制限し卒業式を最小限の人数で挙行するとしていた。参加した卒業生は総代のみで、12人だった。総代以外の卒業生や保護者らは中継映像で式を見守った。
宝金清博総長は、告辞で「このコロナ禍によるパンデミックの後に訪れると考えられるポストパンデミックは、本源的な社会の変革をもたらす」との考えを示した。その上で「どうかその力を存分に発揮しこの変革の時代の担い手となってほしい」と卒業生らを激励した。大学の将来像に関し「社会変革の起点となる大学を目指している」と語り、その前提として卒業生との関係を保つため「同窓会を活用して」と呼び掛けた。
法学部を卒業した大矢真澄さんはキャンパスツアーを行う団体で代表を務めた経験が思い出深いと振り返る。卒業後は総合電機メーカーに就職するといい「学生時代に様々な学部の学生と交流した経験を活かし、多様性に富んだ社会作りに貢献したい」と語った。
理学部物理学科を卒業した牛田啓太さんは自動車部での活動が特に印象的だと話す。今後は本学の理学院で金属の性質などを学び「研究から面白いことを見つけたい」と意気込んだ。
また、同日行われた修士、専門職学位、博士学位記授与式では修士1659人、専門職68人、博士275人の計2002人に学位記が授与された。