北大生にコメなど配布 連合北海道など4団体 「食べ物頂けるだけでも助かる」

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食料のセットを受け取る学生㊧(9日、北部食堂)

連合北海道などは9・10日、新型コロナウイルス禍で困窮する学生を支援しようと、本学でコメなどの食料千セットを無料配布した。

初日の9日、配布会場の本学北部食堂には袋に詰められたコメや缶詰などが大量に用意され、配布対象の一人暮らしの学生らが列をなしていた。「頑張って」などの声かけを受けつつ学生らは食料を受け取った。

北大生協ウェブサイトでの事前募集には申し込みが殺到し、受付翌日には千セット全て予約されていた。応募時のアンケートには「時短営業の影響でバイト収入が減っている」「生活がギリギリなので食べ物を頂けるだけでも助かる」などの声があり、学生の困窮具合がうかがえた。

今回の食料支援は、連合北海道のほか北海道生活協同組合連合会など4団体による「ほっかいどう若者応援プロジェクト」として実施。昨年12月に道内大学の食料支援の取り組みをみた連合北海道が「他にもやるべき大学がある」との思いで他団体に呼びかけた。

連合北海道の杉山元・会長は「日本の財産である教育のため、そして学生が安心して学び暮らせる環境に向けて全力で取り組む」と話した。

同プロジェクトは今後、5月の連休明けに第2弾として道内他大学への支援を行う予定。連合北海道はプロジェクトを通じて若者の地元の定着や、道内企業の人材確保にもつなげていきたい考えだ。