部活、大学により制限まちまち【全国9国立大アンケート 】

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北大新聞は東北大学新聞と合同(京都大学新聞なども協力)で全国9国立大に新型コロナウイルスへの対応を聞くアンケートを実施した。全大学が部活動など課外活動を制限しているが、北大などのように全面的に制限する大学がある一方、京都大などは許可制で活動を認めており、制限の仕方はまちまちなことがわかった。

アンケートは1月26日~2月10日に行い、北大、東北大、筑波大、東京大、一橋大、京都大、大阪大、神戸大、九州大の9大学から回答を得た。

回答日時点での課外活動の制限について聞いたところ、全9大学が何らかの制限をしていた。ただ制限の方法では対応が割れた。北大や東京大、九州大は「全面禁止」と回答。一方、筑波大と京都大、神戸大は「許可制で活動を認める」としていた。

「ほぼ全面禁止」と回答したのは東北大と一橋大。東北大は「オンライン上での活動や、個人練習については認めている」と補足した。大阪大は「感染リスクが高くない活動(非接触、用具共有のない屋外活動)のみ実施可能」という。

そうした課外活動への制限を見直す時期も聞いた。九州大は2月上旬、大阪大は2月ごろ、神戸大は3月ごろだった。ほか6大学は未定としている。

制限を見直す場合に見る要素を①行政の要請など②全国感染状況③都道府県感染状況④学内感染状況――で聞くと、北大、東北大、筑波大、神戸大、九州大は①③④を見ると答えた。東北大と筑波大はこれに加え、②も見るという。このほかの大学は記述で回答し、東京大は「学内の会議で学内外の各種状況を総合的に⾒て検討」としていた。

式典でも感染対策

コロナ下で迎える卒業式や入学式は大半の大学が縮小開催を決めていた。開催可否を回答日時点で決めていない大阪大を除く8大学は式典当日、「換気や消毒、マスクなどの対策を取る」としている。これに加え「出席者の分散」、「時間短縮」との回答も各7大学からあった。

全大学が独自基準

各種制限や感染状況を判断する大学独自の基準は全9大学が「ある」と回答した。「BCP(事業継続計画)」との名前で定めているのは北大、東北大、九州大でいずれも昨年4月に運用を始めた。