北大、2次試験「原則実施」 「真に実施困難な状況」で取りやめ可能性も —新型コロナ【大学新聞合同アンケート】
2月下旬から始まる2021年度入試一般選抜の2次試験について、本学が原則募集要項の通り実施するとしている一方、新型コロナウイルスの感染拡大で試験実施が「真に困難」になった場合は取りやめる可能性もあると想定していることが、北大新聞などの大学新聞が合同で実施した大学当局へのアンケート調査でわかった。アンケートは本学のほか、全国の主要国立大学を対象に実施した。
本学は5日、アンケートの2次試験の取りやめの可能性などを問う設問に「原則、募集要項の通り実施する」と回答。ただ今後、国レベルでの感染拡大による都道府県を越えての移動禁止、大学への通勤・通学の禁止など、試験の実施が真に困難な状況となった場合は「取りやめの可能性はある」と答えた。
アンケートは京都大学新聞などの協力を得て東北大学新聞と北大新聞が合同で、全国の主要国立大学を対象に実施した。新型コロナによる2次試験の①取りやめ②形式の変更③延期――の可能性を想定しているか聞いた。4~5日に6大学が答え、筑波大、神戸大は「形式の変更の可能性はある」と回答。一方、京都大と九州大は「そうした取りやめ、変更、延期は想定していない」と答えた。ただ九州大は「全国的な移動制限などにより、受験生が本学キャンパスでの受験が困難な状況に陥った場合は、何らかの措置を講じる可能性はある」ともコメントした。
大阪大は「適当な選択肢がなく、回答できない」とした上で、「募集要項に選抜方法、日程等について変更になる可能性がある旨記載している」と記述した。
21年度入試を巡っては、緊急事態宣言の延長を受けて信州大が一部学部で2次試験を取りやめ、大学入学共通テストのみで合否判定することを決めるなどの動きが出ていた。
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入試のほか、新型コロナに関する各大学の対応を聞いたアンケートの結果は2月中旬の2月号で詳報します。6大学以外には、東京大(入試に関する設問除く)からも回答を得ており、東北大、一橋大も回答する予定です。