アイデア募集中 ―あなたなら何を「特集」しますか?【インスタント説明会・Vol.9】
みなさんこんにちは。編集部TSです。今回のインスタント説明会では、編集部で今までに取り上げた特集企画を時系列でご紹介します。
時事ネタにはない特集の醍醐味
特集企画はとりわけクリエイティビティがものを言う=アイデアや着眼点で勝負するものと言えるでしょう。一定程度の反響は見込める内容であることを前提とする点は時事ネタと共通していますが、刻々と変化する状況を速やかにお伝えする時事ネタとは違い、主題や分野を自分たちでその都度設定して深掘りします。特集は時事ネタよりも記事としての「賞味期限」が全般に長めで、その時々のインパクトは時事ネタほどでなくとも、急激に内容が古くなるということは基本的にありません(いかに内容を色あせさせないかも腕の見せ所ではあります)。またそれなりに時間をかけて企画を練ることができるという魅力もあります。前置きが長くなりましたが、ご自身ならどのような特集企画を手掛けてみたいか是非ともアイデアを膨らませながらお読みください。
なお、最近ではここで挙げるような「特集」は少なくなりましたが、4月号(今年は5月号)での部活・サークル紹介企画のほか、時事ネタで扱ったトピックを深掘りした準特集的な記事の発信は行っています。とは言え特集の存在によってコンテンツの充実度も高まると思いますので、アイデアはまだまだ募集中です。
2018年4月号:学内メディアの今昔
復刊号となったこの号では北大に関する情報を発信している学内メディアの概要や歴史などを取り上げました。広報誌の「北大時報」や「リテラポプリ」のほか、学生が編集・発信に携わっている各種メディアも紹介しました。取材でとりわけ印象的だったのは、手書きで制作されていた初期の北大時報の現物を見せていただいたことです。
また完全な裏事情ですが、この特集の取材を通じて学内のメディアに携わっている皆様とのつながりが生まれたのは期待以上の収穫でした。
2018年8月号:北大グッズ
「ボールペンから日本酒に至るまで」、多種多様な北大グッズの中から特に人気のものを紹介しました。札幌のお土産としても広く知られるようになったクッキー「札幌農学校」や、特に新入生から人気を博している北海道大学ノートなどの開発秘話を伺い、北大はお土産も奥が深いことを認識させられました。また学内からの需要がグッズ販売を支えているということも北大ならではの事情なのかもしれないと興味深く感じました。
2018年10月号〜(不定期):どうする? キャリア(就職特集)
2018年10月号から始まった不定期特集企画です。旧北海道大学新聞会が就職状況のデータを毎年伝えていた経緯を踏まえ、エッセンスを引き継いだ形です。「どうする? キャリア」では道内有力企業の人事担当者の方にインタビューを行い、採用したい学生像や今の学生に足りないと思われる点などをお聞きしています(2018年はキャリアセンターなどにも取材を実施しました)。この企画は今後も継続していくものと思いますので、2020年版にもどうぞご期待ください。
2018年12月号:北大生が考える学生メディアの今後
学内の他の学生メディアや北大生ユーチューバーを交え、それぞれの活動紹介も行いつつ学生メディアの今後について座談会形式で意見交換を行いました。編集部がそれまで経験してきたことを復刊1年目の12月という節目のタイミングで振り返って今後に活かすとの目的もあり、これからも私たち自身の役割を問い続けていきたいところです。当日はNHK札幌放送局にも取材に入っていただき、いろいろな意味で刺激的な経験になりました。
2019年2月号:広がるクラウドファンディング
インターネット上で不特定多数の人に寄付を募るクラウドファンディングの活用事例が相次いだことを受けて企画されました。博物館や研究者など教育研究目的のものから学生の課外活動まで用途は様々ですが、それぞれ何かしらの熱い思いを込めて取り組まれていたのは印象的でした。今後も編集部では情報発信を通じて北大関係者の挑戦を応援していきたいと考えています。
2019年6月号:北大ライフ 危険はすぐそばに
北大での学生生活に潜む身近な危険を認知してもらうべく、自転車事故・自転車盗難・飲酒事故を取り上げました。学内での自転車事故の件数や飲酒による救急搬送人数など、危険性があることは認識されつつも実情が広く知られてはいない物事に光を当てたのは有意義だったと思います。自転車事故・盗難に関しては編集部で初めての警察取材も行いました。
これまでの特集企画は以上です。新型コロナウイルス感染拡大の影響で取材活動にも制約が生じ、現在の編集部は基本的に時事ネタの発信に注力している状況です。今後徐々にディープなネタもお届けできるよう努力してまいりますのでご注目ください!新入生のみなさまにおかれましても特集で取り上げてみたいテーマなどぜひ温めておき、晴れて編集部で活動できるようになった際にはぶつけてみていただければと思います。それではまた来週、お目にかかりましょう。