流行後の抗体保有率、0.17% 3~5月 北大病院が外来患者で調査 —新型コロナ
新型コロナウイルスについて、北海道大学病院の研究グループは7日、外来患者の抗体保有率が流行後も0.17%にとどまったと発表した。同病院の肝臓外来を受診した無症状の患者の血清を調べた。
抗体の保有は過去に新型コロナに感染したことを示す。発表によると、北海道での「第一波」後の今年3月では、300の検体のうち陽性数が1で、抗体保有率は0.3%だった。「第二波」後の5月は300のうち陽性は1つもなく0%。合わせると流行後の抗体保有率は0.17%になったという。
研究グループの須田剛生特任助教は「第二波を経ても低値で、通院時や日常生活で新型コロナに感染する機会や場面が少なく、多くの調査対象者が免疫を持っていなかった可能性が高い」としている。
抗体保有率を巡っては、厚生労働省が6月上旬、3都府県で一般住民を対象に調査を行い、東京都が0.10%などの結果が出ていた。