10学部学科検討中、新年度の授業開始 教養は感染対策 —新型コロナ
新型コロナウイルスの影響で、新学期の授業の開始繰り下げなどを検討する学部が出てきた。北海道大学新聞が13学部学科に18日取材したところ、検討中や正式にきまっていないなどと回答した学部学科は10に上った。医学部医学科からは回答を得られなかった。
検討中の学部学科のうち、決定時期を示したのは5つあった。文学部は来週中、農学部は来週中ごろ、歯学部は遅くとも来週中だった。工学部は近日中に決め、経済学部は20日までに繰り下げる場合は発表する。そのほかでも教育学部の担当者は「早いうちに決めたい」と話した。
現時点で予定通りとするところも。薬学部や水産学部は現時点では通常通り授業を始める。ただ、今後の状況次第で変更の可能性があると含みを持たせた。
新学期の授業開始を巡っては、本学が17日、新入生の授業を一週間遅らせ4月15日から行うことを明らかにした。理学部は授業開始をこの日程に合わせる方向で検討中だ。
本学広報課によると、授業の開始時期の判断は各学部でするという。
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新入生の授業開始は4月15日開始と決まったが、本学は感染対策を施し授業をする予定だ。教室の前にアルコール消毒を置くほか、換気をするなどを考えているという。2日間に分散させた新入生オリエンテーションの詳しい実施方法は現在、検討中という。新入生に向けては総合教育部のホームページを通じ周知を図っている。
また、さらなる繰り下げの可能性については「状況次第ではゼロではない」(全学教育の担当者)としている。