本学志望者減少傾向 道内受験生の安全志向が影響 —来年度入試
2020年度入試で本学への志望者は減少傾向だ。河合塾が今月まとめた入試動向によると、模試で本学を第1志望にした受験生は前期日程で前年度比4%減の4767人、後期日程で3%減の2905人だった。道内の受験生の安全志向が影響したとみられる。
道内受験生に限ると、前期で10%減の2249人、後期で9%減の697人と大幅に減少。道外の志望者数が前・後期合わせて横ばいにとどまった一方、道内の減少が全体を押し下げた。
河合塾によると、道内の志望者が減ったのは安全志向が要因として考えられるという。21年度入試から大学入学共通テストが導入されるため、浪人を避けようと志望校のレベルを下げる動きが広まったとみられる。主に得点率7割台の受験者層が安全志向を強めた。
一方、成績上位層については減っていないため、本学の入試難易度は易化しないと河合塾は予想。札幌校の河崎力(つとむ)校舎長は「志望者の裾野が狭まった」と話した。
入試動向は河合塾が10月に実施したマーク模試時の受験生の志望校記入からまとめた。このため、11月以降に発表された英語民間試験システムや、国語・数学の記述式問題の見送りの影響は反映されていない。河崎氏は「当初の予想よりは減らず、微減にとどまるのでは」とみている。