【速報】名和総長側が文科相に上申書 証拠開示求める
本学の名和豊春総長の解任を本学総長選考会議が文部科学相に申し出たことを巡り、名和総長の代理人弁護士は21日、文科相や文科事務次官などあてに「上申書」を提出した。解任の理由となる証拠の閲覧や謄写を本学や文科省に求める内容だ。上申書の提出は9月3日にも行ったという。
解任の申し出は本学の総長選考会議が7月に行い、国立大学法人法の規定により最終的な解任の是非は文科相に委ねられている。
解任しようとする場合、行政手続法に基づき名和総長側への聴聞が行われると文科省は説明している。上申書によると、名和総長は聴聞に応じる姿勢で、証拠の閲覧・謄写を求めるのは、この聴聞の前に十分に内容を吟味したうえで反論を準備する必要があるためとしている。また9月3日の上申書に対しての返答は本学と文科省の双方からなかったという。
上申書では、総長選考会議における名和総長側の意見陳述の際の問題点も改めて指摘。同会議が証拠の閲覧を弁護士に対して一部制限、名和総長に事実上制限したため、十分な証拠の検討などができなかったとしている。その上で、「不開示とした証拠について同会議議長が名和総長に質問や追及を行うなどした」と主張している。