【函館】第57回北水祭、地域住民らで賑わう 台風の影響で開催期間1日のみに
水産学部などが所在する本学函館キャンパスのイベント、第57回北水祭が14日、同キャンパスで開催された(実行委員会主催)。台風19号の影響による日程短縮の中でも多数の地域住民らが来場。模擬店やステージ発表、実行委員会による各種企画などで賑わいを見せた。
函館キャンパスの独自性が活きたイベント
北水祭は本学函館キャンパスで学生生活を送る水産学部・水産科学院の学生らが企画・運営。同キャンパスを代表するイベントで、クジラに関する展示やマグロ丼販売など水産に関連する企画も数多い。子どもを主な対象とした菓子まきが行われるなど、地域との一体感やキャンパスの雰囲気を随所で感じることもできる。例年は2日間で1000人ほどが来場する。
57回目となる今回のテーマは「Fresh! 鮮度バツグン!」。テーマについて北水祭実行委員会委員長の佐藤聡さん(水産学部4年)は、「令和初の北水祭で、新鮮な気持ちになって頑張っていこうという思いを込めた」と語った。
台風19号の影響で1日開催、人気企画が中止に
祭は例年2日間の日程で開催されるが、今年は台風19号の影響で1日目(13日)の企画を全日中止にする対応がとられ、1日間のみの開催となった。予定されていたマグロの兜焼き配布や、キャンパス内の研究室を紹介する研究室ツアーなどが中止を余儀なくされた。研究室ツアーは函館キャンパスでの教育研究活動の成果を社会に還元する目的も併せ持つ恒例の人気企画。ツアーは中止されたが、研究成果などについての講義棟内でのポスター展示は予定通り行われた。
国際色豊かな模擬店がグランプリを受賞
出店した14の模擬店の中から来場者などによる投票で決定される模擬店グランプリでは、IFA(International Friendship Association)による出店が1位となった。
IFAは日本人学生と留学生との交流を目的としたイベント開催や、留学生へのサポートなどを行っている学生団体。北水祭では例年出店し、今年は韓国の伝統料理「ホットク」やタピオカミルクティーを販売した。ホットクは原料の粉の発酵から自前で行い、数カ月前から試作を重ねて味の改良に取り組んだものだという。価格はホットクに馴染みのない人でも手を出しやすい150円。
同団体代表の峠(たお)慶太郎さん(水産学部4年)はグランプリ受賞を受け、「びっくりした」と喜びを口にし、「(北水祭での売り上げは)イベント開催のための資金源にもなっている。今後も出店を続けたい」と意気込んだ。
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