英語民間試験、2022年度入試から最大20点加点 共通テストに ―本学、活用方法発表
2021年度入試(20 年度実施)から始まる大学入学共通テストで導入される英語民間試験について、本学は4日、22年度入試(21年度実施)から活用すると本学ホームページで明らかにした。共通テストの英語の得点に加点する形で利用する。
加点は、最高が C2で最低がA1の英語能力の指標、欧州言語共通参照枠(CEFR、セファール)に基づく。共通テストの英語(マーク式、200点満点)にC2・C1で20点、B2で5点を加点する。満点を超えての加点はしない。
活用方法の検討は本学の英語教員ら7人の教員で構成されるワーキンググループで行った。道内の普通科を有する全高校に対し英語民間試験の利点や欠点を問うアンケートをするなどして検討。共通テストのプレテスト(試行調査)の内容も踏まえ、妥当な活用方法を議論したという。ワーキンググループの答申案をもとに最終決定した。
本学での英語民間試験の取り扱いを巡っては、今年1月、初年度(21年度入試)の活用は見送り、22年度入試以降について本学への出願資格として活用する方向で検討するとしていた。今回の発表によると英語民間試験を受けずとも共通テストで満点を取ることができる仕組みを導入、出願資格としては使わないという結論に至った。入試課は「高得点層に対する評価や本学の外国語教育、英語民間試験の公平性などすべて含めて検討した」と説明している。
他の国立大では、九州大、名古屋大などが初年度から英語民間試験を出願資格とする一方、東北大が本学と同様で初年度は活用しないなど対応がわかれている。