学内交流・市民交流の新たな場となるか 第2回クラーク大サーカス開催
「市民の憩いの場にしたい」「様々な団体に発表の場を提供したい」そうした思いから生まれたイベント、クラーク大サーカスが、8月31日に本学遠友学舎にて開催された。同イベントは今年6月に始まり、今回が2回目の開催という新しいものだ。本学を中心に活動しているサークルを含む13の団体が参加した。前回からのステージ発表に加え、展示・販売ブースも構えられた同イベント。その中では、落語と尺八のコラボレーション、北広島市で活動している朗読サークルによる朗読など一風変わった企画も実施された。同イベントが発案された経緯について北大新聞は代表者の鈴木諒さんに話を聞いた。
発案のきっかけ
鈴木さんは本学理学院修士2年でブルーグラス研究会に所属。今回、ブルーグラス研究会のメンバーが中心となって立ち上げたバンドの一員として出演もした。そんな鈴木さんがクラーク大サーカスの発案に至るには2つのきっかけがあったという。一つは、サークル会館で活動をしていると隣で活動しているサークルとの関係が希薄だと感じ、このたくさんのサークルがコラボレーションしたら今までにない発想が生まれるのではないかと考えたこと。もう一つは、昨年1年間欧米を旅行している際、旅先にある大学が地元の人々の誇りに思われていると感じ、本学も市民にそう思われる場所にしたいと考えたこと。この2つのことから同イベントの構想を考え、今年の3月に帰国した後、具体化を始めた。
拡大の経緯と今後の展望
前回の3団体から大きく参加団体数を増やした今回のクラーク大サーカスだが、賛同を得るのは難しかった、と鈴木さんは話す。特に障害となったのは、知名度の低さ。情報を周知するために、サークルを集めて説明会を開き、参加を呼びかけた。現在は本学のサークルが中心だが、それだけに限らず様々な団体を取り込んでいきたいという。
イベントの終了後、今回の手応えについて「前回と比べ来場者数はあまり変わらなかったが、滞在時間は延びたと思う」とし「運営メンバーの積極的な参加が成功につながった」と話した。次回については10月20日に本学クラーク会館での開催が決定しており、「札幌市全域を使ったNoMapsというイベントとの連携を図りたい」とした。また、「現在は2カ月に1度の頻度であるが後々には月1回の開催を目指す」と、これからの展望を語った。学内の一大イベントとなるか、今後が注目される。