北大生協 炊き出しに約1300人【そのとき学内は…】
北大生協では北部店の書籍部を中心にゆれの被害が大きく、食堂部と購買部でも長期停電の影響から食材廃棄などの被害が出た。そんな中、地震発生当日朝には被害状況確認や今後の組合員対応を含めた緊急会議を行い、臨時営業対応を進めた。購買部では学内各店舗の商品や食材を集約し、生協会館と中央購買入口での臨時販売を実施。食堂部では電気が使えない中、ガスの使用ができたクラーク食堂へ生協会館店から水を運び、カレーと中華丼を炊き出し風体制で提供するなどのサービスを行った。また、生協会館は地震の翌日朝には通電したことから、生協会館1階の多目的ホールに携帯の無料充電サービスコーナーを設置し、北大周辺の通電していないマンションやアパートに住む学生向けに開放した。炊き出しは2日間で約1,300人、充電サービスは70~80人の利用があった。
現在は胆振(いぶり)東部地震緊急支援募金を呼びかけ、現金や生協電子マネーで受け付けている。今後は今回と同様かそれ以上の緊急災害の発生に備え道内の大学生協、北海道地区としての備えを強化していくための方向性を定め、実践していくという。