模擬店グランプリ行われる 230店から一般投票 今年もあのゼミが連覇
北大祭最終日の3日「模擬店グランプリ」の最終発表が行われた。約230店の模擬店から9店が一般投票により選ばれた。総合順位1位から5位、また肉料理やデザート等の部門別1位の模擬店が表彰された。
「安くておいしい」を追求し GP総合7連覇 ―めんちかちゅ
法学部知的財産法ゼミの「めんちかちゅ」が、模擬店グランプリ総合7連覇を達成した。総合1位を獲得した要因について、自らも店頭で販売に携わった同ゼミの吉田広志教授は、「とにかく安くておいしいメンチカツを揚げていることに尽きるのではないか」と振り返った。同ゼミは最初の出店の際にはクレープを販売。その後、メニューはお茶漬け、メンチカツと変遷してきた。総合1位はすべてメンチカツで獲得し、同メニューでの出店は今年で8年連続。
“ブランド化”と”インスタ映え”が功を奏す ―けずりいちご
総合2位・デザート部門グランプリを獲得したのは、フットサル部4年生で構成されたけずりいちご同好会の「けずりいちご」だ。出店者はランクインの理由について、ロゴやシール作成などの“ブランド化”の試みや、“インスタ映え”しそうな見栄えの良さが受けたのではないかと分析。上にホイップクリームを乗せたほか、中にも練乳を入れるなど見栄えにこだわったという。「来年は後輩にも引き継ぎたい」と今後への抱負も聞かれた。
ダイナミックな調理で目を引き付ける ―なしだ慶太郎
総合3位・肉部門1位を獲得したのは、フットサルサークル・EsperanzaのOBが運営する「なしだ慶太郎」だ。テント内には留学生の姿もあったが、祭期間内に仲良くなり仲間に加わってもらったという。「その場で仲良くなった留学生を店に迎え入れるのは、毎年恒例。客を惹き寄せるため、調理しているところを見せるようにしている」と本学で生まれた新たな友情が垣間見えた。
1年生部門 ―1年31組「金だこ」
1年生部門1位を獲得したのは、1年31組の「金だこ」だ。注目すべきは接客。顔にマイクをつけた男子学生が客を誘導し、待ち時間にはバルーンアートなどのパフォーマンスを行って、退屈させる暇を与えない。「食べるだけでなく、待ち時間も楽しんでもらえたら」と笑顔で語った。
たこ焼き・お好み焼き部門 ―広島県人会「広島お好み焼き」
たこ焼き・お好み焼き部門で1位を獲得したのは、広島県人会の「広島お好み焼き」だ。同会は20年以上にわたって出店を続けている実績を誇り、出店者さえも分からないほど歴史が長い。来客の少ない時間帯に1年生に焼いてもらうことや、お好み焼き店での研修会の開催などの取り組みを通じてノウハウを確実に引き継いでいる。きちんとした「広島のお好み焼き」を売ることへのこだわりを守り続けているという。
ご飯もの部門 ―たまろのおうち「たまろめし」
ご飯もの部門1位を獲得したのは「たまろめし」だ。元1年37組を母体として学生が集まり、今年で6年目になるという。「農家とのゆかりがあるメンバーがおり、そこでもらった上質な米で焼きおにぎりを作っている。出すものは毎年変えており、試行錯誤を重ねている」とメニューのこだわりを話した。