北大時報 学内広報誌としての役割を【学内メディアの今昔】
北大時報は北海道大学内のイベントなどの情報を伝える学内教職員向けの広報誌である。発行は本学の総務企画部広報課が行っており、現在第768号まで作成されている。月に一度発行しており、本学ホームページからも閲覧可能だ。
内容は学内で行われたイベント情報や大学教職員に関連したニュースが主であり、これらの情報を学内で共有することを目的として発行されている。過去には各教職員に紙面の形で配布されていたが、1996年からウェブ上で公開を開始。現在はこちらに重点を置いている。
紙面での発行数は現在約2000部で、希望する教職員や名誉教授らに配布されている。他の旧帝国大学や道内の他大学との間で学内広報誌をやり取りする機会も多い。
同誌は1934年に創刊された。当時は北海道帝国大学の広報誌として作成されており、内容は事務伝達に限られていた。1942年まで発行され続けたが、その後しばらく休刊。北海道帝国大学が北海道大学に改組した後、1954年5月に再開した。この際ナンバリングも改められ、これが現在の北大時報の第1号となった。その後内容の細分化や紙面のサイズ変更などを経て現在の形式に至る。
1934年に出版された北大時報。
同誌の今後について、北大時報を担当している広報課の武田朋子さんに話を聞いた。武田さんは、「掲載内容については精査されていくかも知れないが、なくす方向にはならない。学内の出来事の共有には意味がある」と話す。今後も学内の情報共有のための媒体として継続していく見通しだ。